「常に忙しくしていないと落ち着かない経営者」へ──その焦りの正体と、本当の問題とは?

「休むと不安になる」あなたへ

  • やることを詰め込んでいないと不安になる
  • 休みの日も予定を詰めてしまう
  • 1人でぼんやりしていると落ち着かない
  • 忙しさがないと「自分には価値がない気がする」

こんな感覚、あなたにも覚えがあるかもしれません。
特に、責任を背負う立場にある経営者やリーダー層の方々ほど、こうした“止まれなさ”を抱えているケースが少なくありません。

でもその「常に忙しくしていないと落ち着かない」という感覚――
実は、過去の親子関係に根ざした“心のパターン”かもしれないのです。

「忙しくしていないと価値がない」と思い込んでいないか

人は本来、緩む時間・静かに自分と向き合う時間が必要です。
けれど、そうした時間に 罪悪感や不安、落ち着かなさ を感じる場合、その根底にはこんな無意識の前提があるかもしれません。

  • 休む=怠けている
  • 動いていないと見捨てられる
  • 人より頑張っていないと存在価値がない
  • なにかを成し遂げていないと好かれない

これは、「努力をやめた瞬間に否定される」と信じている状態ともいえるでしょう。

幼少期の親との関係が作り出す「止まれない大人」

経営者の方と深く対話していく中で、次のような子ども時代の背景をよく耳にします。

  • 家族の中で「頑張り屋キャラ」として期待されていた
  • 誰かが機嫌を損ねないよう、常に空気を読んでいた
  • 感情を出すよりも“役に立つこと”を優先してきた
  • 褒められるのは、結果を出したときだけだった
  • 何かしていないと怒られたり無視されたりした

このような環境では、「動いている自分=価値がある」という生存戦略を身につけざるを得ません。

そして大人になってからも、
ビジネスの場でそのパターンが繰り返されるのです。

なぜ、「緩むこと」が怖いのか

止まると、不安が押し寄せる。
ゆっくりすると、何かを失う気がする。
人に頼ると、無力になる気がする。

そんな“見えない不安”が、心のどこかに常にあるのではないでしょうか。

この「止まれなさ」「忙しさへの依存」は、単なる性格ではありません。
あなたを守るための心のプログラムなのです。

「本当のあなた」は、もっと自由でいい

もし、あなたが今このブログを読んでいるなら、
きっとどこかで「このままでは疲れてしまう」と感じているのではないでしょうか。

その違和感は、あなたが“本来の自分”に戻ろうとしているサイン。
忙しさで埋めていた心の穴を、ちゃんと見つめ直すチャンスです。

おわりに:あなたの価値は、「何かをしていること」では決まらない

あなたの価値は、
休んでいても、
力を抜いていても、
そのままで、ちゃんと存在しています。

でも、そう感じられないのは、あなたが悪いのではなく、
そう思わざるを得なかった過去があるから。

「忙しくしていないと不安」という感覚の裏にある本当の声を、カウンセリングで一緒に見つけてみませんか?