なぜ、そんなにも“ちゃんとやらなきゃ”と思ってしまうのか?
「全部自分がやらなければ」
「ミスは許されない」
「頼ると迷惑になる」
そう思って、誰にも弱音を吐かず、
背負わなくてもいい責任まで引き受けてしまう。
そんな経営者の方を多く見てきました。
責任感が強いことは、間違いなく才能のひとつです。
けれど、それが“自分を追い詰める鎖”にもなっているとしたら?
その背景には、幼少期に形成された「無意識の思い込み」が潜んでいることがよくあります。
幼い頃に刷り込まれた「完璧でなければ愛されない」
たとえば──
- ミスをしたときだけ強く叱られた
- 弱音を吐くと「そんなことくらいで」と否定された
- 「あなたはしっかりしてるから」と頼られ続けた
こうした経験を繰り返すと、子どもの心はこう学習します。
「弱さを見せると、愛されない」
「間違えると、価値がなくなる」
「頼られる自分でいなければならない」
こうして、“完璧でいようとする”戦略を無意識に取り続けるのです。
心の防衛としての“完璧主義”は、もう必要ないかもしれない
完璧主義は、もともとは“生き抜くため”に身につけた防衛です。
けれど、今のあなたは、もう子どもではありません。
そのままのあなたを、信頼し、尊重する人たちも周囲にはいるはずです。
それでも、自分ではどうしても
「もっとやらなきゃ」「まだ足りない」と思ってしまう。
その場合、頭での理解だけでは解決が難しいこともあります。
無意識の「親からのメッセージ」を書き換える
このような過剰な責任感を緩めていくためには、
子どもの頃に受け取ったメッセージや価値観に気づき、
それを“今の自分”に合ったものに書き換えていくプロセスが必要です。
たとえば、こう問いかけてみてください。
- 「本当に、全部自分でやらなければいけないのか?」
- 「“ミス”=“価値がない”という思い込みが、まだ残っていないか?」
- 「誰かに頼ったとき、自分の価値が下がると感じていないか?」
これらに気づくだけでも、心は少しずつ緩んでいきます。
責任感とやさしさを武器に、もっと自由なリーダーへ
あなたの責任感は、決して“悪いもの”ではありません。
ただ、それに縛られて苦しくなっているなら、解放する時期が来ているのかもしれません。
- もっと人に頼っていい
- 完璧じゃなくても大丈夫
- ただ「存在している自分」に価値がある
こうした感覚を、自分の内側に育てていくことで、
さらにしなやかで強いリーダーシップが生まれてきます。
「ちゃんとしなきゃ」の奥にある気持ちに、そっと寄り添う場所
私は、経営者の方が抱える深層の思考や感情に寄り添い、
無意識のパターンを言語化し、
“戦わない成功”への心の土台を整えるカウンセリングを行っています。
「もう頑張りすぎるのはやめたい」
「けれど、どうしたらいいのか分からない」
そんなときは、まず一度、お話ししてみませんか。