「人に任せられない経営者」が抱える本当の問題とは?信頼できない理由は“過去”にあった

なぜ「任せられない」のか

「結局、自分でやったほうが早い」
「どうせ任せても中途半端になる」
「責任を取るのは自分だし…」

経営者としてそう考え、日々膨大な業務を背負い込み、「人に任せられない」悩みを抱えている方は少なくありません。
しかし、任せられない状態が続くと――

  • 社員の成長が止まる
  • 組織が拡張できない
  • あなた自身が疲弊する

…という悪循環に陥ります。

では、なぜ「任せる」ことがそんなにも難しいのでしょうか?

表面的な理由では解決できない「任せられなさ」

多くの経営者は、自分に問題があるとは考えません。
「人材がいないから」「社員の意識が低いから」「時間がないから」――

もちろん、それも一理あります。
しかし、“任せられないクセ”が慢性的で、自覚があるのにやめられない場合、実は別のところに根本原因があることが多いのです。

深層心理:幼少期の親子関係がつくる「任せられない脳」

任せられないタイプの経営者に共通するのは、「自分一人で何とかしなければ」と深く信じ込んでいるという点です。

たとえばこんな幼少期の体験、思い当たりませんか?

  • 失敗すると親に怒られた
  • 頼ると「甘えるな」と言われた
  • 家族の中で自分だけが“しっかり者”として期待されていた
  • 「助けて」が通じなかった
  • 結果を出さないと認められなかった

こうした体験の積み重ねは、次第に
「人に任せると裏切られる」
「自分がやらなければ家が壊れる」
「甘えると嫌われる」
といった深い“思い込み”をつくります。

この思い込みは、ビジネスの現場でも無意識に発動し、「人に任せること」=「自分の存在価値を危うくすること」になってしまうのです。

解決のヒントは「思い込みの棚卸し」

もし今、あなたが「人に任せられないことで自分が疲れている」と感じているなら、それは変わるタイミングです。

必要なのは、「仕事のやり方」や「社員の育成法」を見直すことではなく、あなた自身の心の中にある前提=“無意識の信念”を見つめ直すことです。

じつは、あなたの「任せられなさ」はあなたのせいではない

子どもの頃、誰にも頼れず、ひとりで背負ってきたあなたへ。

あなたが今、チームや社員にうまく任せられないのは、怠慢でも支配欲でもなく、かつて身を守るために選んだ「唯一の生き方」だったかもしれません。

でも、今のあなたには――
チームも、事業も、そして安全な対話の場も、あります。ひとり社長の方はこれから作っていきましょう。

おわりに:任せる力は、自分を信じる力

「信頼できる人がいない」のではなく、
「人を信頼することが怖いだけ」かもしれません。

それに気づけたときから、あなたの経営は、人生は、きっと大きく変わっていきます。

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